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あるお客さまがね。とオカァーさん。予約の返信電話がちょっと遅れてしまったときのことなんだけど、
「ずーっと電話の前で待っていたんだぞ!その損失分をどうしてくれるんだ!」
とお叱りを受けたことがあるの。相手が電話の前でずっと待っているってことは、当然わからなかったし、こっちだって、その時ちょっと用事があって相手が思っていた時間より遅れてしまったというわけ。
そのお客さまは50才くらいの旦那さんだったんだけど、
「宿泊代をまけるか、損失分を返せ!気が収まらない、さあどうしてくれるんだ。」
と、、、だからわたし、言ってやったわ。まず、蔵王にいらっしゃい。そうしたら、絶対満足していただけるように心から歓迎するから!損失を受けたとおっしゃるけど、それ以上にいっぱいお返ししてあげましょう。あれこれ言う前にまず、いらっしゃいな!
(オカァーさんは体は華奢だが、気っ風がいい。本人は都会育ちだからだというが)
その後は、そのお客さまがお泊まりに来る1ヶ月の間、ことある毎に確認のお電話。
「風呂はあるんだろうね?」
「お風呂はあります。ただし温泉ではないのですけど、せっかく温泉地にお泊まりに来るのだからとっておきの外湯まわりをおすすめするわ!」
「わかった。楽しみにさせていただくから。」
「樹氷を見に行きたいんだ。」
「それはいいわね!忙しくて案内は出来ないけど、ロープウェイを乗り継げばいいわよ。
割引券を用意しておきますよ。」
「お料理はどんなものが出るんだい?」
「お料理は洋食と和食を交互におだししますよ。心配なさいますな。楽しみにしていらっしゃい。」
と、普通ならこれはほとほと困ったお客さまだと思いがちだが、オカァーさんはそういうお客さまとのやりとりは大事だし、大好きよという。 アッパレである。
そのお客さま?
ちとせやに泊まっていただいて、あれこれ世話を焼いてあげましたら、本当に良かった〜と言って笑顔満面で無事お帰りになりました。この笑顔を見られるから宿の商売をこの年になっても続けられるのかもしれません。

そんなオカァーさんが作るお料理は豪快と思いきや、以外と繊細なんですヨ。
これは、豚肉のチーズ焼き、オーブンで焼いて仕立てるから手がかかっている。
素朴だがひと味違うのは、パイナップルが、チーズの下に。このお料理は何を隠そう、ちとせやの何十年来の人気メニューなのだ。地味だからって侮る無かれ。
おいしいお肉をおなかいっぱい食べていただきたいの。思う存分食べていってね。
って。是非オカァーさんの料理を一度召し上がってほしいデス。素材もお料理も心も嘘はないデス。



今日の夕食は‘すき焼き’
お客様「米沢牛ですか?」
いやいや、これはちょっと手が出ません。
そこで当家は、これと同じ美味しさの肉をと言うことであれこれ試していますが、現在 地名にもこだわって「蔵王牛」を仕入れています。お客様の評判も良くこのブランドに決めています。ただし、夕食のメニューは原則洋食と和食のローテーション、すき焼きにならない日もありますので念のため。
ちとせや特製のすき焼きはオカァーさんが食べ方の流儀を教えます。関西風?いやいや、ちとせや風。
すき焼きは全国にあれど、その土地の材料をその土地の流儀で料理するとおいしさが数段違うように感じます。
ちとせや特製のすき焼きはオカァーさんが食べ方の流儀を教えます。関西風?いやいや、ちとせや風。
すき焼きは全国にあれど、その土地の材料をその土地の流儀で料理するとおいしさが数段違うように感じます。

春になると畑仕事が始まります。何しろ雪でしっかり固くなった土を耕さなくてはなりません。知り合いの人に頼み、堆肥を少々いただいて、私はそれを畑全体に撒き散らします。一輪車があれば楽なのですが、それ程の量でもなく、スコップで運んでいます。二時間、結構な仕事ですが、畑をやる以上一番の基本と思っています。「よく分かっているじゃん。何事も大事なのは基本の基、畑では土つくり。」だそうです。こう言うオカァーさん、この仕事は一度もやってません。やるのは種まき苗植えで、途中の水遣りとか棚つくりは私、そして実がなると収穫はオカァーさん。「ねェ〜 私の作ったキューリ、スーパーで売ってるものと味が全然違うでしょう。」となります。



普通ジャムはゼリー状になっていますが、我が家のものは粒々状で無添加無調整、砂糖以外は何も加えません。 生でもおいしいナポレオン種を使います。酸味と甘さが程よいからで、何年置いてもそのまゝの美味しさを保ちます。・・・我が家の手造り自慢の一つですヨ。
春先のサクランボジャムつくり、夏の梅干つくり、秋は漬物、これ全部お客様にお出しします。私が言うのもなんですが、全てこれ絶品です。不思議なのは都会に育ったオカァーさんが、いつの間にどうしてこのようなことが出来るうになったのか?もしかしてそう真剣に考えることではないのでしょうが、、、一つしかも確実なのは「いい加減にやる」これがコツのようですネ。
ちとせやの自家製さくらんぼジャムのレシピはここからみられるよ
蔵王温泉の宿 ロッジちとせや
山形市蔵王温泉954 TEL: 023-694-9145/FAX: 023-694-9045
山形市蔵王温泉954 TEL: 023-694-9145/FAX: 023-694-9045